かざもりのブログ

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学問の神様ー太宰府天満宮ー

福岡の神社ー太宰府天満宮

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太宰府天満宮 dazaifutenmangu.or.jp

[目次]

プロローグ

元旦に坂本八幡宮にお参りし、大宰府政庁跡大宰府展示館に行った後に太宰府天満宮にお参りしました。太宰府天満宮の人出は坂本八幡宮の人出の100倍以上ありました。個人的なことですが、太宰府天満宮には受験のたびに、合格祈願をしました。

 太宰府天満宮

概略

 太宰府天満宮は、天神さま菅原道真公)をお祀りする全国12,000社の総本宮と称えられ、「学問・至誠・厄除け」として、ご崇敬を集めてます。

また、太宰府天満宮は、菅原道真公の御墓所(ごぼしょ)の上にご社殿を造営し、その御神霊(おみたま)を永久にお祀りしている神社です。日本全国はもとより広く世のご崇敬を集め、年間に約1000万人の参詣者が訪れてます。

成り立ち

道真公は、無実ながら政略により京都から大宰府に流され、延喜3年(903)2月25日、お住まいであった大宰府政庁の南館(現在の榎社)において、ご生涯を終えられました。門弟であった味見安行(うまさけ やすゆき)が御亡骸を牛車に乗せて進んだところ、牛が伏して動かなくなり、これは道真公の御心によるものであろうと、その地に埋葬されることとなりました。

延喜5年(905)、御墓所の上に祀廟(しびょう・御霊を祀るところ)が創建され、延喜19年(919)には勅命により立派なご社殿が建立されました。 その後、道真公の無実が証明され、「天満大自在天神(てんまじざいてんじん)」という神様の御位を贈られる、「天神さま」と崇められようになりました。長い年月、道真公へのご崇敬は絶え間なく続き、御墓所でもある太宰府天満宮は全国約12,000社ある天神さまをお祀りする神社の総本宮と称えられ、今日でも多くの参拝者が訪れています。  

下の動画は太宰府天満宮の魅力を伝える「太宰府天満宮 公式チャンネル」です。厳粛さが伝わってきます。 

 

 菅原道真公

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菅原道真公 shokubutsuseikatsu.jp

菅原道真(すがはらのみちざね・京都生まれ・承和12(845)年~延喜3(903)年) は、類まれなる才能の持ち主であり、人々から厚い信頼を得ていました。しかしながら、そのご生涯は政略による左遷など波乱万丈そのものでした。

神童とされた幼少期~文武で名を馳せた青年期

道真公は幼少の頃より学問の才能を発揮され、わずか5歳で和歌を読まれるなど、神童と称されました。青年期には、さらに勉学に励み、学者としての最高位であった文章博(もんじょうはかせ)となり、栄進を続けられました。学問だけでなく、弓にて百発百中の腕前を披露されるなど、文武両面に傑出した人物として、その名を馳せていました。

出世から左遷の壮年期

京都から讃岐国の長官として赴任された際、疲弊していた国を建てなおすなど善政を行い、住民に大変慕われました。その実績が宇多天皇に認められ京都に戻り、厚い信任を受け、ますます政治の中心でご活躍されました。
寛平6年(894)、唐の国情不安と衰退を理由に遣唐使停止を建議され、後の国風文化の開花に大きな影響を与えました。その後、右大臣に任じられ、国家の発展に尽くされていましたが、左大臣 藤原時平の政略により、身に覚えのない罪によって大宰府に突如左遷されることとなりました。

失意の中でも誠を尽くされた晩年期

ご家族とも十分な別れも許されないまま京都を離れる際、ご自宅の梅の木に別れの歌を詠まれました。

 

[京都を離れる際に詠まれた和歌]

東風吹かば

匂いおこせよ 梅の花

あるじなしとて 春な忘れそ

[大意]

春風が吹いたら、香りをその風に託して太宰府まで送り届けてくれ、梅の花よ。主人である私がいないからといって、春を忘れてはならないぞ。

この和歌は太宰府天満宮の正殿の向かって右前の「飛梅」の説明板に書かれてます。また、参道から境内に入ったところの鳥居の近くに歌碑があります。

 

大宰府では、衣食もままならぬ厳しい生活を強いられながらも、皇室のご安泰と国家の平安、またご自身の潔白をひたすら天にお祈りされ、誠を尽くされました。
延喜3年(903)2月25日、道真公はその清らかなご生涯を閉じられました。

 太宰府駅から境内

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太宰府駅

太宰府駅を出て少し直進し右に曲がりますと太宰府天満宮への表参道に入ります。

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参道の多くの店では店前で太宰府名物の梅ヶ枝餅を焼いて売ってます。梅ヶ枝餅の中にはあんこが入ってます。焼きたての餅を食べると大変美味しいです。立ち食いをしてる観光客は結構いました。

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梅ヶ枝餅 dazaifu-kanoya.com

参詣した日が元旦だったので境内に近づくにつれて大混雑でした。近くの九州国立博物館では「三国志」展を開催してましたので、いたるところに旗がありました。

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表参道には建築家の隈研吾氏(新国立競技場を設計した建築家)の斬新なデザインによるスターバックスが出店してます。

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スターバックス太宰府天満宮店内 blitz-st.com

 太宰府天満宮の境内前の鳥居付近では大混雑で前へは中々進めませんでした。

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 案内所の近くには「御神牛」像があります。御神牛像の頭を撫でると知恵を授かり、自分の怪我や病気がある場所と同じ御神牛像の部分をを撫でると快復すると言われてます。

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太宰府天満宮 御神牛 Flickr.com

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太宰府天満宮境内案内図 yado.co.jp

 太鼓橋前です。太鼓橋は三つの橋から成り、境内の入口から「過去・現在・未来」を表し、三つの橋を渡りきることで心身ともに清められると言われてます。人が多すぎて前へ中々進めませんでした。

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太宰府天満宮 太鼓橋・心字池 mdai.jp

太鼓橋の上です。

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太鼓橋の脇にある「志賀社(しがしゃ)」は、重要文化財で太宰府天満宮で現存する建造物では最古の建物です。

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離れたところから見た太鼓橋、志賀社、心字池です。

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太鼓橋をすぎて参道脇にある手水舎(てすいしゃ)です。

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太宰府天満宮 手水舎 dazaifumiryoku.com

 楼門です。脇の社務所では一等のくじが当たると、神社のひとが参拝客に万歳を促してました。

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 正殿の前、向かって右側に御神木「飛梅(とびうめ)」が植えられています。菅原道真公が京都から太宰府に左遷された時に、庭の「別れを惜しまれた梅」が一夜のうちに空を飛んで太宰府に根をおろしたという伝説があります。

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太宰府天満宮 飛梅 kyushu-sanpo.jp

正殿です。太宰府駅から境内までは普通は5分位で着くんですが、元旦で大混雑でしたので、太宰府駅から正殿までは2時間以上かけてやっと到着しました。今年はきっと何かいいことがあるだろう。

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 下の動画は太宰府駅から太宰府天満宮の本殿までを徒歩で撮影してます。

 

このブログは太宰府天満宮の公式ホームページを参照してます。大変よく出来てます。閲覧するのが楽しかったです。

www.dazaifutenmangu.or.jp

 アクセス

  

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太宰府天満宮へのアクセス akippa.com

福岡空港(福岡空港国際線ターミナル)からは直通のバスも出てます。福岡空港から西鉄太宰府駅へは、太宰府ライナーバス「旅人(たびと)」が便利です。旅人は、博多駅前の博多バスターミナル、福岡空港国際線ターミナル、西鉄太宰府駅を結ぶバスです。西鉄太宰府駅から福岡空港、博多バスターミナルへ向かう便もあるので、復路にも利用できます。

なお、福岡空港の国内線ターミナルから国際線ターミナルまでは無料のシャトルバスで11分ほどかかります。太宰府ライナーバス「旅人」のバス停は、シャトルバスを降りた場所の並びにあります。

所要時間:25分 料金:510円 

お車でお越しの方

九州自動車道

「太宰府I.C」から約6Km(約15分)

「筑紫野I.C」から約5Km(約20分)

都市高速道路2号線

「水城I.C」から6Km(約15分)

付近の駐車場のご案内 

駐車可能時間:8:00~17:00 ただし、お祭り・催しや天候などで変更あり

太宰府駐車センター

福岡県太宰府市宰府1丁目12-8

大型バス・マイクロバス26台、普通 車850台、バイク15台

駐車料金(環境税含む):大型2000円、マイクロ1300円、バイク250円

太宰府パーキング(普通自動車のみ)

福岡県太宰府市宰府3丁目3-37

普通車48台

駐車料金(環境税含む):最初の1時間400円、後30分ごと100円

※他にも民間の駐車場がございます 

最後に

最近、話題の「鬼滅の刃(きめつのやいば)」の作者(吾峠 呼世晴・ごとうげこよはる)が福岡県出身らしいです。主人公【竈門炭治郎】に由来する神社「竈門神社(かまどじんじゃ)」が太宰府天満宮の近くにあります。また、近くの九州国立博物館では特集展示「刀剣ことはじめ」(国宝・重要文化財にまなぶ刀剣入門/令和2年1月1日~2月24日)を開催してます。太宰府天満宮周辺には興味深い観光地がたくさん有りますので是非観光に訪れて下さい。

太宰府天満宮の近くに大宰府政庁坂本八幡宮があります。よろしかったら過去の記事を御覧下さい。

www.kazamoriblog.com

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 サブブログの「読書案内」を更新しました。読書について書いてます。よろしかったら覗いて下さい。

kazamori.hatenadiary.jp