かざもりのブログ

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宗像大社辺津宮-世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群のひとつー

福岡の神社ー宗像大社辺津宮

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プロローグ

先日、用事で宗像市に行ってきました。帰りに宗像大社辺津宮に寄りお参りをしました。宗像市は小説、映画の「海賊とよばれた男」のモデルになった出光佐三(実業家)の出身地でもあります。出光佐三は宗像大社をたいへん崇拝しており、宗像大社の再建に貢献しました。

 

宗像大社辺津宮は世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群のひとつなので、前提として、その事について大まかに説明します。

 [目次]

世界遺産「神宿る島」宗像・沖の島と関連遺産群

概要

九州本土から約60km離れた沖ノ島と、大島および九州本土に位置する関連遺産群は、古代から現在まで発展し継承されてきた、神聖な島を崇拝する文化的伝統の顕著な物証です。

沖ノ島には、日本列島、朝鮮半島および中国大陸の諸国間の活発な交流に伴い、4世紀後半から9世紀末まで続いた、航海安全に関わる古代祭祀遺跡が残されています。

古代豪族の宗像氏は、沖ノ島に宿る神への信仰から、宗像三女神信仰を育みました。

沖ノ島は三女神をまつる宗像大社の一部として、島にまつる禁忌や遥拝の伝統とともに、今日まで神聖な存在として継承されてきました。

本遺産群は神宿る島を崇拝する伝統が、古代東アジアにおける活発な対外交流が進んだ時期に発展し、今日まで継承されてきたことを物語る世界でも例のない遺産群です。

本遺産群は、2017年7月に文化遺産として世界遺産に登録されました。

世界遺産の構成資産

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「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の地図 okinosima-heritage.jp

A 宗像大社沖津宮 (沖ノ島、小屋島、御門柱、天狗岩)

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沖ノ島 okinoshima-heritage.jp

4世紀から9世紀までの古代祭祀遺跡が現代まで守り伝えられてきた、「神宿る島」を中核とする宗像三女神への信仰の場です。

B 宗像大社沖津宮遥拝所

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宗像大社沖津宮遥拝所 welcomekyusyu.jp

大島の北岸に位置し、沖ノ島を御神体として遥拝する、生きた伝統を伝える信仰の場です。

C 宗像大社中津宮

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宗像大社中津宮 welcomekyusyu.jp

 沖ノ島と共通する古代祭祀遺跡を起源として現代まで継承されてきた、大島における宗像三女神への信仰の場です。

D 宗像大社辺津宮

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沖ノ島と共通する古代祭祀遺跡を起源として現代まで継承されてきた、九州本土における宗像三女神への信仰の場です。

E 新原・奴山古墳群

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新原・奴山古墳群 okinosima-heritage.jp

沖ノ島で祭祀を行い、現在に続く「神宿る島」への信仰の伝統を育んだ古代豪族宗像氏の存在の物証です。

下の動画では、世界遺産の「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の全体像が分かります。

 

海の道むなかた館

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海の道むなかた館 360navi.com

「海の道むなかた館」は、世界遺産ガイダンス施設です。施設内には「シアター」があり3Dメガネを着けて、シアター画面に臨むと、そこは世界遺産登録の中心遺跡、海の正倉院と呼ばれる「沖ノ島」です。ふだんは入島が許されない、神の島の神秘的な世界を音と映像でリアルに体験いただけます。「海の道むなかた館」は宗像大社辺津宮の近くにあります。

下の動画は「海の道むなかた館」の「シアター」で上映された大型映像ダイジェスト版です。

 

【開館時間】9:00から18:00

【休館日】毎週月曜日、月曜日が祝日の場合は翌平日 

【入館料    無料、特別展示の場合は有料となることがあります。

【駐車場】車:114台(身障者用4台) バス:応相談

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海の道むなかた館への案内図 okinosima-heritage.jp

 

宗像大社

概略

 宗像大社は、日本神話に登場する日本最古の神社のひとつです。御祭神は、天照大神の三女神で、沖津宮(おきつみや)、中津宮(なかつみや)、辺津宮(へつみや)にそれぞれ祀られ、この三宮を総称して、宗像大社といいます。

宗像三女神の誕生神話

太陽神アマテラスの弟スサノオは、黄泉(よみ)の国へ行くように命じられ、別れのあいさつをするために、アマテラスのいる高天原(たかまがはら)に行きました。ところが、アマテラスは乱暴者のスサノオが国を奪いに来たのではないかと疑いました。

そこで、スサノオは自分の心が潔白であることを証明するために、生まれてくる神様の性別によって、スサノオが正しいかを決める誓約(うけい:占い)を行うことを提案しました。アマテラスはスサノオの剣を三つに折り、井戸ですすぎ、かみ砕いて口から霧を吹きました。

すると、その霧の中から三女神が生まれ、スサノオが正しいことが証明されました。こうして誕生したのが田心姫神(たごりひめのかみ:沖津宮の主祭神)、湍津姫神(たぎつひめのかみ:中津宮の主祭神)、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ:辺津宮の主祭神)の宗像三女神です。

参照:よくわかる ユネスコ世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群のパンフレット

宗像大社 辺津宮

概略

宗像大社は、天照大神の御子神(みこがみ)・三柱(みはしら)の姫神様を祀っています。三宮の総社である「辺津宮」は、三姫神のうち三女にあたる市杵島姫神を主祭神とします。

そして、皇室、国家を守護する神として、宗像大神(むなかたおおかみ)をお祀りする神社は全国に6000余社あり、宗像大社はその総本宮です。

現在は交通安全の神様として厚く崇敬され、車を購入すると宗像大社でお祓いする方も多く、人々の間に信仰が浸透してます。

境内

境内案内図

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宗像大社辺津宮の境内案内図 munakata-taisya.or.jp

大鳥居

この大鳥居は麻生太郎元内閣総理大臣の曽祖父の麻生太吉(実業家・政治家)の寄進により建てられました。

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大鳥居のすぐ近くに第一駐車場、社務所、祈願殿、祈願受付があります。 

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社務所

社務所です。神社の事務を取扱ってます。

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祈願殿

祈願殿(きがんでん)です。交通安全、厄祓い、初宮参り、七五三などの祈願するところです。ここでお札、お守り、御朱印も授与してます。

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 二の鳥居

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太鼓橋

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心字池

池の形が「心」という字に似ているので「心字池」といわれてます。

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太鼓橋の上から見た心字池の鯉です。

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手水舎

辺津宮の手水舎は、柄杓は無くパイプから水が出るようになってます。

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勅使館

天皇・皇族、その勅使らが奉幣に来社の際、滞在される殿舎です。因みに現在(2020年)の上皇様は昭和58年(1983年)の皇太子の時と平成29年(2017年)の平成天皇御在位時に辺津宮を御参拝されました。また、平成25年(2013年)に令和の天皇が皇太子の時に御参拝されてます。

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祓舎

祓戸神(神道において祓を司る神)を四方に祀ってます。

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皇太子殿下御参拝記念碑

祓舎の少し奥に行きますと令和の天皇(徳仁:なるひと)が皇太子の時(平成25年)に御参拝された時の植樹と記念碑があります。

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清明殿

宗像大社の巫女らが舞などを披露する殿舎です。また、結婚式を挙げられます。

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清明殿 宗像.com

神門

両側から見た神門です。大正期に再建しました。

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拝殿

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拝殿 切妻造妻入(きりづまつくりつまいり) 柿葺(こけらぶき)

切妻とは屋根を四方でなく、左右二面に本を伏せたように葺き、前後を切り落としたような様式で、妻入とは妻側に入口を設けて正面とする造りです。全体的な印象は簡素かつ雄大です。

 引用元:説明板より

本殿

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 本殿 五間社両流造(ごけんしゃりょうながれつくり) 柿葺(こけらぶき)

五間とは建物の横幅のことで一間が六尺(約一、八メートル)です。流造は屋根が流れるような曲線を描いた建築様式で、前後対称ではなく後ろより前が長い神社独特の工夫がなされた美しい建物です。全体の構造は豪壮で、戦乱の時代に建立されたとは思えない程優美な姿は、桃山時代初期の特色がよく表わされています。

引用元: 説明板より

本殿・拝殿の説明板

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国指定重要文化財 本殿・拝殿

宗像三宮の総社である辺津宮は往古より「第一宮」と呼ばれ、全国約六二〇〇社の宗像神を祀る神社の総本宮です。現在の本殿と拝殿は、約五百年前の弘治三年(一五五七)の焼失により再建したものです。

本殿は戦国時代の真っ只中の天正六年(一五七八)時の大宮司第八十代宗像氏貞公が、拝殿は本殿再建の十二年後の天正十八年(一五九〇)毛利元就の三男で「毛利両川」の一人として知られ、当時の筑前国の領主であった小早川隆景公によって再建されました。本殿・拝殿ともに国の重要文化財に指定されています。

平成二十五年には屋根及び社殿塗装の修復が実施され、同二十六年十二月八日には遷座祭を斎行しました。

儀式殿

交通安全以外の祈願祭が行われます。以前東京の靖国神社にあったものを移築しました。

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末社由緒

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本殿を囲んで二十二 社殿に一二一の末社が鎮まっております。現在の社殿は延宝三~四年(江戸時代前期)にかけて整備されたもので、その由緒は古代の律令制度の時代まで遡ります。

大化の改新(六四五)により公地公民となりますが「神郡」と定められた地域のみ、神社の私有が認められました。神郡は全国の有力七社(伊勢神宮①内宮(ないくう)②外宮(げくう)③安房(あわ)神社④熊野神社⑤鹿島神宮⑥香取神宮⑦日前(ひのくま)・国懸(くにかかす)神宮⑧宗像大社)にのみ許され「八神郡」と称されました。

九州では唯一宗像のみが神郡と定められ、その「神郡宗像」内に祀られた各神社を集合奉祀したものが、現在の末社群です。

神郡宗像の領域は現在の宗像・福津市両市を中心に、遠賀・鞍手・粕屋郡の一部にまで及び、各地域に鎮座した「七五末社一〇八神」といわれる神が、宗像大社を総氏神と仰いだ信仰を今に伝えてます。尚、佐賀県の一部など中世に宗像大宮司家が領有した地域の神も分祀され続けたため一二一社に至ってます。現在も各地域に鎮まっている神社がほとんどですが、なかには時代の経過とともに祭祀が営まれなくなり、もとの鎮座地が不詳となった神社も、この末社群にはございます。

末社

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宗像大社辺津宮の末社 okinosima-heritage.jp

江戸時代初期の建立、神郡宗像にあった神社群を時の福岡藩主、黒田光之がまとめ寄進したもので、本殿の外周りに121社ほどあります。

 御神木・楢の木

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御神木と神紋について

この楢(なら)の木は、当大社の御神木です。宗像大社の神紋は、皇統守護の神勅を戴く鎮祭の由緒から、「菊の御紋」を表紋とし、この「楢の葉紋」を裏紋として用いています。
楢の葉に実をあしらった意匠で、歴代の宗像大宮司の家紋としても用いられてきました。
この御神木の樹齢は約五五〇年で、今もご参拝の皆様を見守り続けております。

 高宮参道

高宮参道の出入口です。ここから高宮斎場、第二宮・第三宮へ行くことができます。

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御神木 相生の樫

高宮参道(鎮守の杜の道)の鳥居の手前ににあります。

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 御神木 相生の樫
二本の幹から伸びた枝が仲睦まじく交差し合った連理の樹木は太古より男女が絆を深め恋愛が実り未来に夫婦円満の福徳が有ると云い伝えられています。

この樫の木は、御覧の通り堅い絆で日出大枝が結ばれておりその神依により、御神木「相生の樫」と命名致しました。

宗像大社社務所

 御神木 相生木のすぐ近くに鳥居があります。

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高宮への悠久の道(高宮祭場への参道)

階段が多いので結構、体力を使います。御参拝される方で御高齢の方、お子様、おみ足の不自由な方は配慮が必要かと思います。

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高宮祭場の説明板

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 高宮祭場

沖ノ島と並び宗像大社境内で最も神聖な場所の一つです。

神社には社殿が構築される以前の祭祀形態である神籬(ひもろぎ:樹木)の祭場です。岩や木々など自然をはじめとする万物に神々が宿るという神道の根源である自然崇拝を今に伝える全国でも稀な古代祭場です。

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囲いより先に立ち入ることは出来ません。囲いの前でお参りします。

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 祭礼日

月次祭(つきなみさい)神様に感謝して、国民の安泰と繁栄を願う祭祀
 毎月一日、十五日 午前十一時の総社祭に引続き斎行
 ※雨天時は本殿での総社祭(午前十一時~)に併せて斎行
 ※四月一日、十月一日は大祭に、一月一日は新年祭に準ずる

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月次祭 4travel.jp

新年祭
 一月三日 午前九時二〇分~
 ※雨天時は本殿での元旦祭(午前九時~)に併せて斎行
春季大祭 四月二日
秋季大祭 十月三日
 午前十時
 ※いづれも雨天時は本殿での大祭(午前十一時~)に併せて斎行
高宮神奈備祭(たかみやかんなびさい)宗像三神の神威の無窮を祈念する神事
 十月三日 午後六時~
 ※雨天時は本殿にて斎行

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高宮神奈備祭 okinosima-heritage.jp

古代祭祀を伝える沖ノ島と高宮祭場
宗像大神は沖ノ島の沖津宮(田心姫神)、大島の中津宮(湍津姫神)、そして総社である当地辺津宮(市杵島姫神)にお祀りされ、この三宮を総称して宗像大社と申します。

三宮のなかでも、沖ノ島は当大社の神職が交代でたった一人常駐勤務(現在十日間ごとの交代)し、今も一般人の立ち入り禁止、毎朝海に入っての禊、一木一草一石たりとも持ち出せないなどの掟によって厳重に守られている神聖な島です。

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沖ノ島(沖津宮)中心の地図 welcomekyusyu.jp

その沖ノ島では四世紀末から約六百年間にわたり国家規模の祭祀が行われ、二十三ヶ所の祭祀跡が確認されると共に、八万点にもおよぶ神宝(全て国宝)が出土しています。
また現在、全国津々浦々の神社で行われている祭祀(おまつり)は、社殿(本殿や拝殿)で行われていますが、この沖ノ島の祭祀跡から、磐座(いわくら:岩)、神籬(ひぼろぎ:木々)などの自然そのものに神々を見出す神社祭祀の原点が実証されています。
この沖ノ島で行われた祭祀の姿を色濃く残しているのが、当地の高宮祭場です。古代より連綿と継承される、わが国の祈りの姿に想いを馳せながらご参拝下さい。

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沖津宮社殿 okinosima-heritage.jp

 

第二宮・第三宮の説明板

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第二宮(ていにぐう)第三宮(ていさんぐう)

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第二宮 第三宮  fukuoka-yokamon.com

沖津宮の田心姫神(沖ノ島)と中津宮の湍津姫神(大島)は遥か玄界灘洋上に鎮座されており、往古より総社(中心となる神社)である当地辺津宮を『第一宮』と称し、その境内地に両宮の御分霊をお祀りしてまいりました。そして第二宮と第三宮まで詣でれば、沖津宮と中津宮までつまり宗像三宮を拝したと信仰されてきました。

現在の社殿は、その格別の由緒を以って宗像大神の御親神を祀る伊勢神宮より、第六十回神宮式年遷宮に際し下賜されたものです。
我が国最古の建築様式である「唯一神明造り」で昭和五十年五月に移築され、現在の社殿は平成二十九年に、第六十二回式年遷宮の際に下賜された御用材にて修復されました。

御祭神
第二宮 田心姫神 沖ノ島 沖津宮の御分霊
第三宮 湍津姫神 大   島  中津宮の御分霊

祭礼日
月次祭
 毎月一日、十五日 午前十一時の総社祭に引続き斎行

 ※四月一日、十月一日は大祭に準ずる
春季大祭 四月二日 午前十時 
秋季大祭 十月三日 午前十時 
新年祭
 一月三日 午前九時の元始祭に引き続いて斎行

伊勢神宮と宗像大社
天照大神は皇室の祖先神であるとともに、国民の総氏神として、伊勢神宮(三重県)にお祀りされていいます。
伊勢神宮は「神宮」と申し上げるのが正式名称で、三重県伊勢市に鎮座する皇大神宮(内宮)、豊受大神宮(外宮)と呼ばれる二つのお宮(「正宮」ともいいます)をはじめ、別宮、摂社、末社、所管社一二五もの宮社からなり、その総称が「神宮」となります。
正宮に次ぐお宮である別宮は、伊勢市とその近郊に十四あり(内宮十、外宮四)、当大社の第二宮・第三宮の社殿は、皇大神宮(内宮)別宮である「伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)」と「伊佐奈弥宮(いざなみのみや)」」の旧社殿です。
伊勢の息吹を感じていただき、神話の時代より連綿と継承される我が国の祈りに思いを馳せながら、お参りいただければと存じます。

下の写真では左より、伊佐奈弥宮、伊佐奈岐宮、月読宮、月読荒御魂宮となります。

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伊勢市に鎮座される「伊佐奈岐宮」と「伊佐奈弥宮」 jptrip.com 

第二宮

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第三宮

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神宝館

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8万点の国宝をはじめとする貴重な宝物を収蔵展示してます。
宗像大社の由緒や信仰、祭祀を担った宗像大宮司の歩みを物語る宝物を収蔵展示しています。なかでも、古代史解明の鍵となる銅鏡、優美な金製指輪や馬具など8万点にのぼる沖ノ島出土の神宝は全てが国宝です。下の写真は展示品です。

 

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7.三角縁神獣鏡  8.金銅製龍頭1対  9.金製指輪   crossroadfukuoka.jp

 ◆開館時間/9:00~16:30(入館は16:00まで)◆休館日/年中無休
◆入場料/一般 / 800円、高校・大学生 / 500円、小・中生 / 200円

 三笠宮殿下応制歌歌碑

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三笠宮殿下応制歌歌碑

 沖ノ島 森のしげみの岩かげに

千歳ふりにし 神祭りのあと

 昭和五十年の御題「まつり」の宮中歌会始の儀において、お詠みになられた御歌です。記念碑は、殿下自ら筆を取られたもので、同年十月に百合子妃殿下と共に当地・辺津宮御参拝の折に建立されました。

三笠宮崇仁親王殿下は、昭和四十四年、辺津宮・中津宮・沖津宮と宗像三宮を御参拝され、当時沖ノ島で行われていた第三次沖ノ島学術調査を、親しく御視察されましたが、その折の御感懐をお詠みにならえたものです。

 下の動画はロバート・キャンベルさん(日本文学者)が案内役となり宗像大社辺津宮の魅力を伝えてます。

このブログは「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群保存活用協議会のホームページを参照してます。

www.okinoshima-heritage.jp

アクセス

 

[バス] 

JR東郷駅北口より(西鉄バス)

神湊波止場行き(宗像大社経由)

東郷駅前→宗像大社前 約12分

西鉄バス「むなかた号」

天神→宗像大社 約60分

[車]          

九州自動車道 若宮インターから約20分

古賀インターから約25分

[駐車場]

第一駐車場、第二駐車場、第三駐車場あり。

(位置は境内案内図に掲載してます。)

全部で1000台程駐車できます。

いずれも無料で24時間利用可能です。

最後に

新型コロナウイルスの感染がある程度落ち着きましたら、宗像大社辺津宮を含む世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群を訪れるのもいいのではないでしょうか!